この記事では、「なくてはならない」と「なければならない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なくてはならない」とは?
主観的な感情や判断を表すときに使用される言葉です。
自分や相手の気持ちや考えに基づいて、何かをしなければならないと感じるときに使用します。
また、「なくてはならない」は、やわらかく、口語的な響きがあります。
会話で使われやすい表現だと考えられます。
「なければならない」とは?
客観的な事実や規則を表すときに使用される言葉です。
社会的な常識や法律などに基づいて、何かをしなければならないということを表現します。
また、「なければならない」は、やや硬く、書き言葉で使われやすい表現だと言えるでしょう。
「なくてはならない」と「なければならない」の違い
「なくてはならない」と「なければならない」の違いを、分かりやすく解説します。
「なくてはならない」と「なければならない」は、自分や相手に対して義務や必要性を表す表現です。
意味はほとんど同じですが、「なくてはならない」の方がやや話し言葉的で柔らかい響きがあります。
「なければならない」よりもやや話し言葉的な意味をもつ言葉です。
柔らかい響きを与えてくれます。
逆に、「なければならない」の方がやや硬く改まった言い方だと考えられます。
その一方で、「ならない」と「いけない」に変えることが可能ですが、「なくてはならない」は、「ならない」と「いけない」に変えることが不可能だと考えられます。
「なくてはならない」の例文
・『この本は、明日までには返さなくてはならない』
・『今日は夜の22時までに帰らなくてはならない』
「なければならない」の例文
・『明日は大学入試なので、今日は早く寝なければならない』
・『この問題は、私が解決しなければならない』
まとめ
「なくてはならない」と「なければならない」は、自分または相手の行為、事柄に対して義務や必要性を表す表現です。
「なくてはならない」は「なければならない」よりもやわらかく、口語的な響きをもつ言葉です。
その一方で、「なければならない」は、やや硬く改まった言い方で、社会常識などから誰にとってもそうする義務、必要性があるという場合に使用されます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。