この記事では、「こと」と「もの」の違いを分かりやすく説明していきます。
「こと」とは?
目に見えない抽象的な物事を意味する言葉です。
思考や意識の対象、状況や動作、性質などが「こと」にあたると言えます。
「こと」は、他の言葉と結びついて、ニュアンスを加えたり、文法的な機能を果たしたりすることが可能です。
このように、「こと」は、話し手の感情や判断、希望や条件などを伝えるときに使用されます。
「もの」とは?
目に見える具体的な物事を意味する言葉です。
物や者、個体や個物などが「もの」にあたると言えます。
「もの」も「こと」と同様に、他の言葉と結びついて、ニュアンスを加えたり、文法的な機能を果たしたりすることが可能です。
このように、「もの」は、話し手の感嘆や感慨、懐かしさや本質などを伝えるときに使用されます。
「こと」と「もの」の違い
「こと」と「もの」の違いを、分かりやすく解説します。
「こと」と「もの」の違いとして、「こと」は、目に見えない抽象的なことを意味しており、「もの」は、目に見える具体的なものを意味しているという違いが挙げられます。
また、「こと」は形がなく、起きたりしたりする印象を与えますが、「もの」は形があって見たり触ったりすることが可能な物質的な印象を与えるという点で異なります。
「こと」の例文
・『自分がすべきことに集中しなさい』
・『どんなことでも、全力で取り組むべきだ』
「もの」の例文
・『人生はすばらしいものだ』
・『人の性格はそう簡単に変わらないものだ』
まとめ
「こと」と「もの」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
一般的に、「こと」は目に見えない抽象的な物事を意味する言葉です。
その一方で、「もの」は目に見える具体的な物事を意味する言葉です。
また、文末に来るときには、「こと」は話し手の強い思いや意志を表し、「もの」は話し手の感情や感想を表すという点で違いがあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。