この記事では、「すなわち」と「つまり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「すなわち」とは?
前の文や語句の内容を分かりやすくまとめたり、結論を導いたりする際に使用する言葉です。
話し言葉や文章の最後によく使用されます。
「つまり」とは?
前の文や語句と後の文や語句が全く同じものであることを強調したり、当然の結論を示したりするときに使用する言葉です。
書き言葉や文語体によく使用されます。
「すなわち」と「つまり」の違い
「すなわち」と「つまり」の違いを、分かりやすく解説します。
「すなわち」と「つまり」は、どちらも前に述べたことを別の言葉で説明する際に使用する接続詞ですが、ニュアンスや使い方が異なります。
「すなわち」は、前に述べたことと同じ意味の言葉を使って言い換える際に使用する言葉です。
その一方で、「つまり」は、前に述べたことの本質や結論を言い換える際に使用する言葉です。
したがって、「すなわち」は、同一性や必然性を強調する正式な表現で、「つまり」は、言い換えや要約を示す非正式な表現だと言えるでしょう。
「すなわち」の例文
・『すなわち、彼の言うことは詭弁だとも言える』
・『信じれば、すなわち夢は実現する』
「つまり」の例文
・『私は日本一人口の多い県、つまり東京都に住んでいる』
・『この試験は1回しか受けられないらしい。つまり、今回の機会を逃す訳にはいかない』
まとめ
「すなわち」と「つまり」は、どちらも言い換えや要約を表す接続詞ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「すなわち」は、前文(または直前の語句)と後続文が全く同じものであることを強調するとき、後続文が前文から当然導かれる結論であることを示すときに使用する言葉です。
その一方で、「すなわち」は、より正式で学術的な表現であり、法律や論文などでよく見られます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。