この記事では、「はっきり」と「くっきり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「はっきり」とは?
はっきりとは、明瞭である様子を表す言葉です。
物事の輪郭や形状などが明瞭であったり、意見や物事の事情が明らかであったりすることを指しています。
「はっきり見える」とか「はっきり意見を言う」といった使い方をします。
また、「意識がはっきりしない」等、心身の状態を表すこともあります。
「くっきり」とは?
くっきりとは、物の形や姿が非常にはっきりしている様子のことをいいます。
「くっきり見える」というように、他と区別され際立って鮮やかに見えることを表しています。
輪郭がよく目立つという意味があります。
くっきりの語源は「くきやか」で、曇っていないとか濁っていないという意味の言葉でした。
「はっきり」と「くっきり」の違い
はっきりもくっきりも明瞭な状態を表す言葉です。
くっきりははっきりした状態に加えて、ある部分が際立っていたり目立っていたりすることをいいます。
また、くっきりは姿や形を表す時に用いられますが、はっきりは人の言動や事の成り行き、心身の状態などにも用いられます。
「はっきり」の例文
・『その日は晴天で、電車の窓からはっきりと富士山が見えました』
・『思わせぶりな返事をしないで、嫌なら嫌とはっきり言ってください』
・『彼女は脳震盪で倒れてしまったけれど、徐々に意識がはっきりしてきました』
「くっきり」の例文
・『これはリップラインが一筆でくっきり描けるアイテムです』
・『雨が降った後には、虹がくっきりと浮かび上がっていました』
・『この画家の絵の特徴は輪郭がくっきりしていて、ダイナミックなところです』
まとめ
はっきりもくっきりも明瞭な様子を表す言葉です。
くっきりははっきりしていることに加えて、ある部分が際立ったり目立ったりしていることをいいます。
くっきりは姿や形を表す時に使いますが、はっきりはそれだけではなく人の言動や事の成り行き、心身の状態などにも使います。