この記事では、「まず」と「はじめに」の違いを分かりやすく説明していきます。
「まず」とは?
「まず」は、何よりも先にという意味があります。
漢字に整えると「先ず」とあらわすように、優先的におこないたいことを伝える時に用いられています。
また「何はさておき」や「とりあえず」と同じように、大きな目的はないものの、ひとまず何かをおこなう際にも使われています。
最初にやるべきこと、1番最初におこなうことが「まず」といえるでしょう。
「はじめに」とは?
はじめには、書き出しに使われる用語です。
本で「はじめに」というと、主題にはいる前の前段をいいます。
後書きの役割をもつ「おわりに」とペアで使われています。
また「〇〇はじめに」というと、その年の1番最初の日をあらわします。
「仕事始め」がその例です。
前置きやスタートをあらわすのが「はじめに」といえるでしょう。
「まず」と「はじめに」の違い
「まず」と「はじめに」の違いを、分かりやすく解説します。
「まず」も「はじめに」も最初をあらわす表現です。
そのため使い分けに困ってしまうことがあるかもしれません。
「まず」は「先ず」と書くので、他の色々なことよりも優先的におこなう事柄を指します。
一方で「はじめに」は「始めに」と書きますが、「始」は物事の最初をあらわす言葉。
スタート地点を強調した、言い回しです。
そのためイントロや導入、スタートにまつわる雰囲気を出したい時に使われています。
「まず」の例文
・『投資について学びたいのなら、まず株を買うべきだ』
・『ご苦労様でした。まずはお茶でも、一杯お飲みください』
「はじめに」の例文
・『はじめに弊社の社長から、挨拶がございます』
・『着任してはじめに行ったのは、顔と名前を覚えることでした』
まとめ
「まず」と「はじめに」について解説しました。
それぞれの差を知って、言葉の上手な使い分けをしていきましょう。