この記事では、「一気に」と「一挙に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一気に」とは?
一気にの読み方は「いっきに」です。
もの凄いスピードで、作業を完了させる時に使われています。
また物事が激しく、移り変わる時も「一気に」は活用されています。
もともと「気」には見える景色と、目に見えない気配を併せ持った言葉です。
そのため体を動かして何かを変えていく時、あるいは雰囲気や空気がガラッと変わったのを感じた時に使われています。
急激に何かをすること、あるいは急な変化を表現しています。
「一挙に」とは?
一挙には「いっきょに」と読みます。
まとめて何かをおこなう際の、テキパキした表現です。
例えば「一挙にコレクションをお見せします」というと何度かに分けないで、この場ですべてのコレクションを見せることをいいます。
「挙」という漢字には、物事をおこなう、並べていくという意味があるので、多くの物を並べる、多くの事柄を一度に済ませることを「一挙に」と呼んでいます。
手際のいい行動の例えを「一挙に」といえるでしょう。
「一気に」と「一挙に」の違い
「一気に」と「一挙に」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「一」から始まる、活発な表現です。
「一」は「全部」という意味があるので、「一気に」と「一挙に」どちらも全部、すべてというニュアンスが込められています。
ただその使い方は異なっていて、休まずに何かを済ませることを「一気に」といいます。
一方で「一挙に」は特別にコレクションを並べる、一堂に紹介する時に使われています。
「一気に」の例文
・『一気にパフェとハンバーグを食べたので、お腹いっぱいです』
・『株価が一気に上がり、市場関係者の顔もほころびました』
「一挙に」の例文
・『懐かしの名作映画を、一挙に放映いたします』
・『作者ゆかりの品を、一挙に展示しています』
まとめ
「一気に」と「一挙に」について解説しました。
紛らわしい表現の差を知って、語彙力のトレーニングをしていきましょう。