この記事では、「活性化」と「振興」の違いを分かりやすく説明していきます。
「活性化」とは?
活性化は「かっせいか」と読みます。
活力があるもの、または周りの地域や環境にプラスの影響を与えている状況をあらわします。
もともと「活性」は科学の言葉のひとつ。
エネルギーが高い状況をあらわし、反応のいいことを指しています。
「化」は「導く」という意味があります。
動きが活発になること、お金や人の流れが激しくなることを述べています。
「振興」とは?
振興は「しんこう」と読みます。
「振るう、興す」と賑やかな表現がはいっています。
「振るう」は勢いが良い運動をあらわしていて「興す」は勢いが弱かったものを、再び元気にさせることを指しています。
そのため振興で栄えること、流行ることをいいます。
元気がないものに栄養を与えて、活力ある状態に変化させることをいいます。
「活性化」と「振興」の違い
「活性化」と「振興」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「活気づくこと」をあらわした表現です。
とても良く似ていますが、ニュアンスの差も。
振興は経済振興や観光振興、地域振興、産業振興、スポーツ振興のように、ある分野やエリアの発展をめざす時に使われています。
とくに町おこしやスポーツの発展に使われることが多く、政策や条例を決める時に引用されます。
一方で活性化は、色々な場面で使われる表現です。
例えば組織活性化というと、会社内のチームが正常に機能するための戦略をいいます。
「活性化」の例文
・『湾岸エリアの活性化のために、シンポジウムが開かれました』
・『経済の活性化をねらって、政府が新しい方針を発表しました』
「振興」の例文
・『観光を振興させるための、プランをご教示ください』
・『商店街の振興のため、プレミアム商品券を販売します』
まとめ
「活性化」と「振興」についてお知らせしました。
どちらも勢いづくという意味があります。
その差を正しく理解して、言葉の達人を目指していきましょう。
