この記事では、「ヌマムツ」と「カワムツ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヌマムツ」とは?
ヌマムツとはコイ科カワムツ属に属する淡水魚で、カワムツに見た目がよく似ています。
昔はカワムツと同じ種類の魚とされていましたが、2003年にカワムツとは別の魚としてヌマムツと名付けられました。
東海地方や若狭湾沿岸、香川県、徳島県、九州地方などに分布しています。
湖や湖沼、河川の中下流域、用水路など水の流れが緩い場所を好みます。
「カワムツ」とは?
カワムツもコイ科カワムツ属に属する淡水魚です。
日本を含め東アジアに幅広く分布する身近な川魚で、日本では主に西日本に生息しています。
近年は東日本にも生息域を広げつつあります。
カワムツは水が綺麗な場所を好みます。
雑食で、昆虫や小型の甲殻類、小魚、水草、海藻など色々食べます。
あまり食用とされることはありませんが、食べられないわけではありません。
唐揚げにしたり煮魚などにして食べることもあります。
また、ルアーフィッシングの対象魚にもなります。
「ヌマムツ」と「カワムツ」の違い
ヌマムツもカワムツもコイ科カワムツ属に属する淡水魚ですが、違う種類の魚です。
ヌマムツは昔、カワムツと同じ種類と考えられており、ヌマムツはカワムツA型、カワムツはカワムツB型と呼ばれていました。
現在は別の種類の魚として区別されています。
ヌマムツは胸びれや腹びれの前縁の色が淡い紅色をしていますが、カワムツは黄色です。
それから生息域も微妙に異なっており、カワムツの方が上流に生息しています。
ヌマムツは中下流域に生息しており、カワムツよりも水質汚染に強いという特徴があります。
カワムツは綺麗な水を好みます。
まとめ
ヌマムツとカワムツはどちらもコイ科カワムツ属に属する淡水魚ですが、違う種類の魚です。
胸びれや腹びれの前縁が淡い紅色なのがヌマムツで、黄色なのがカワムツになります。