「備える」とは?言い換えを徹底解釈

「備える」とは?言い換え

この記事では、「備える」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。

「備える」という言葉の意味

「横から見た人」「矢を入れるための容器を掛けている」形から生まれた会意兼形声文字の「備(つぶさ)」という文字は、その象形から「備える(そなえる)」という意味を持つようになり、この先起こりそうなことに対して、適切に対応するために、事前に準備しておく、という意味合いを持つ表現です。

「備える」という言葉の1つ目の意味は「将来起こりそうな事態に対応できるように準備する」です。

2つ目は「生まれたときから自分のものとしてもっている」さまを表し、転じてすでに身に付けている状態を表す言葉です。

「備える」のポジティブな言い換え

「備える」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。

・『有する』
「持っている」「所有する」などを表す言葉で、目に見える物質的な物以外にも、「可能性」「才能」などの目に見えないものを対象に使われることもある言葉です。

・『設える(しつらえる)』
「こしらえて設ける」「備えつける」などを意味する言葉で、ある目的のためにある場所に設備を設けたり、室内の内装や設備などを飾りつける際に使われる言葉です。

・『準備する』
「これから起こる事に対応できるように必要な物や条件を整えること」を意味する言葉ですが、災害やトラブルなどの発生の有無がはっきりしないことに対しては使わわれない表現になります。

・『仕込む』
「教えてしっかりと身につけさせる」「しつける」「用意する」などを意味する言葉で、芸術や技術を教え込んだり、訓練するなどの意味合い以外にも、商いのための準備をする、という意味を持つ言葉でもあります。

「備える」の類語や言い換え

「備える」の類語や言い換えは以下の通りになります。

・『身構える(みがまえる)』
「(追ってきたり、攻めてくるものを)防ぐために姿勢や態度を整える」様子を示す言葉で、比喩的に、自分自身やその立場を守ろうと用心するさまを指す場合もあります。

・『擁する(ようする)』
「抱きかかえる」「所有する」などを意味する言葉で、抱きかかえるように守っている様子を表しています。

・『具備(ぐび)する』
「必要なものを十分に備える」「完全に備えること」などを表す言葉で、ある目的のために必要な物や道具を十分に揃えているさまを表しています。

・『装備(そうび)する』
「必要な機器や武器などを取り付けること」を意味する言葉で、戦闘や登山などの特定の目的に応じた用具を集めたり、身に付けたりする際に使用されています。

まとめ

今回は「備える」という言葉について紹介しました。

「備える」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。