この記事では、「不備」と「誤り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不備」とは?
十分に備えていないこと、完全ではないことを表現する言葉です。
もともとの意味として、「文字の通り備えが十分でないこと」という表現でしたが、そこから、「本来あるべき姿ではない」という意味に変化したと考えられます。
「誤り」とは?
間違い、あるいはミスのことを意味する言葉です。
結果として、間違っていることを表現することが特徴として挙げられます。
また、「正誤」という言葉があるように、「正しい」の反対の意味をもちます。
「不備」と「誤り」の違い
「不備」と「誤り」の違いを、分かりやすく解説します。
「不備」と「誤り」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「不備」とは、必要なものが欠けていたり、十分でなかったりすることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「誤り」とは、間違っていたり、正しくなかったりすることを表現する際に使用する言葉です。
つまり、「不備」は足りないことを表しており、「誤り」は間違っていることを表すという点で違いがあります。
「不備」の例文
・『書類に不備がございましたので、修正いただくようにお願いいたします』
・『弊社の商品に不備があったので、ただちに回収いたします』
「誤り」の例文
・『データ集計に誤りがあったので、正しい数値にならなかった』
・『事実と反する誤りがあったので、すぐさま訂正しなければならない』
まとめ
「不備」と「誤り」の違いは、対象となるものが完全ではないことを示す言葉であることは同じですが、どう完全ではないかの部分が異なります。
つまり、「不備」というのは、「本来あるべき形になっていない」という意味で、「誤り」は「どこかが正しくない」という意味を示します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。