この記事では、「結局」と「所詮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「結局」とは?
いろいろな経過を経てから落ち着いた結末や最後の状態を意味する言葉です。
副詞として使用すると、「つまるところ」「最終的には」という意味をもちます。
また、「結局」は、囲碁で一局打ち終えることを意味する専門用語としても使用されていることでも知られます。
「所詮」とは?
いろいろな過程を経て、最後に行き着くところや、最終的に落ち着くところを意味する言葉です。
しかし、「所詮」は、否定的な意味や内容の言葉を伴うことが多く、すでに決まっている結果に対して低い評価やあきらめの気持ちを表現します。
また、「所詮」は、仏教の経文で表現されている内容を意味する仏教用語としても使用されます。
「結局」と「所詮」の違い
「結局」と「所詮」の違いを、分かりやすく解説します。
「結局」とは、いろいろな経過を経てから落ち着いた結末や最終的な結果を表現する際に使用する言葉です。
肯定的な意味でも否定的な意味でも使用されます。
その一方で、「所詮」とは、すでに決まっている結果について低い評価を加える気持ちを表現する際に使用する言葉です。
否定的な意味でしか使えないと考えられます。
つまり、「結局」と「所詮」の違いとしては、否定的な意味の言葉を伴うかどうかだという点が挙げられます。
「所詮」は、否定的な言葉と一緒に使われることが多く、あきらめや諦観の感情が含み、「結局」は、肯定的な言葉と一緒に使われることもあり、努力や希望の感情が含んでいます。
「結局」の例文
・『結局、彼はその仕事を1ヶ月で辞めてしまった』
・『結局のところ、自分の意思に従って生きることが幸せだ』
「所詮」の例文
・『所詮、私は彼の足元にも及ばない実力だ』
・『所詮、この世の中は、お金がないとどうにもならない』
まとめ
「結局」とは、いろいろな経過を経てから落ち着いた結末・最後を表現する言葉です。
肯定的な意味でも否定的な意味でも使用されます。
その一方で、「所詮」とは、最後に行き着くところ・最終的に落ち着くところを表現する言葉です。
しかし、否定的な意味で使用されることが多く、半ば諦めのような気持ちを表現します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。