この記事では、「マスター」と「マイスター」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マスター」とは?
マスターとは、お店などの主人や支配人、雇用主などのことをいいます。
「喫茶店のマスター」といったりします。
英語のmasterをそのまま日本語読みした言葉です。
また、先生や師匠、親方、責任者などを指す場合もあり、建築や手工業の分野では職人を束ねる立場の人を指したりもします。
それから「マスターする」というように、「習得する」という意味で用いられることもあります。
「マイスター」とは?
マイスターとは、巨匠や名人、名工のことをいいます。
ドイツ語のmeisterを日本語読みした言葉で、ドイツでは師弟制度における職人の最上位のことを表します。
専門的な技術や知識を持っていて、その道を極めた人をmeisterと呼んでいます。
ドイツでは専門的な技能を持つ人を養成するためのマイスター制度があります。
「マスター」と「マイスター」の違い
マスターとマイスターは音の響きが似ています。
マスターの語源は英語で、お店の主人や師匠などを表す言葉です。
それに対してマイスターは、名工や巨匠を表しています。
また、マスターには習得するといった意味もあります。
「マスター」の例文
・『行きつけのバーのマスターがいたので声をかけました』
・『バンドのメンバーの意見をまとめるのがバンドマスターの仕事です』
・『日常会話ができるレベルまで英会話をマスターしたいと思っています』
「マイスター」の例文
・『彼は家具づくりのマイスターです』
・『我が社ではドイツにならって職人を育成するためのマイスター制度を導入しています』
まとめ
マスターはお店の主人や師匠などを指す言葉で、習得するといった意味もあります。
それに対してマイスターは、巨匠や名人のことを指す言葉になります。
マスターは英語が語源ですが、マイスターはドイツ語が語源です。