この記事では、「多分」と「もしかしたら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「多分」とは?
多分は「たぶん」と読みます。
恐らくという、推察の意味があります。
「きっと〜だろう」と訳せるのが多分にあたります。
また「多分」には、もうひとつの意味もあり「量が多いこと」にも使われています。
例えばビジネスの場でよく使われる「ご多分に漏れず」は「他のことと同じように」という解釈も。
「多くの事柄と同じように」という訳になります。
多くの事柄を指すこと、きっとそうだと思う気持ちをあらわすのが「多分」といえるでしょう。
「もしかしたら」とは?
もしかしたらは、推量の気持ちをあらわす表現です。
推量は推しはかる気持ちを示したもので「ひょっとすると〜かもしれない」と思う気持ちをあらわしています。
これまでの事例を並べてみて恐らくそう思えること、または事例がなくても想像でそう思うことが「もしかしたら」です。
本当のことはどうか分からないものの、想像や推察する気持ちを表現しています。
「多分」と「もしかしたら」の違い
「多分」と「もしかしたら」の違いを、分かりやすく解説します。
「多分」と「もしかしたら」は似ている表現です。
どちらも文の頭に使われています。
「多分」は多いという意味もあるので「もしかしたら」に比べると、確信の気持ちが強くなっています。
「きっと〜だろう」と断定するのが「多分」にあたります。
一方で「もしかしたら」は自分の思いに不安を抱きながら、そう思う気持ちをあらわします。
「多分」に比べると、どことなく不安や疑いも混じった複雑な気持ちを示しています。
「多分」の例文
・『目的地に着くのは、多分お昼過ぎです』
・『雲が分厚くなっているから、多分向こうは雪だろう』
「もしかしたら」の例文
・『足跡がある。もしかしたら来客があったのかもしれない』
・『急いで出たので、もしかしたら鍵をかけ忘れたかもしれない』
まとめ
「多分」と「もしかしたら」の違いを解説しました。
それぞれの表現の差を学んで、語彙力を鍛えていきましょう。