この記事では、「妥協」と「我慢」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「妥協」とは?
本当であれば自分が望むようにしたいと思っても、状況によりある程度は理想を低く持つ必要性があることを「妥協」【だきょう】といいます。
例えば、家を建てるときは限られた敷地に広い部屋をいくつも作りたいと願っても無理なので、数を減らすと考えて条件を受け入れるのです。
すべてを控えるというよりも、できない事は見送るという意味で使われています。
「我慢」とは?
何かをしたいと思っても抑えることが「我慢」【がまん】です。
例えば、甘い物は虫歯になるといけないので食べ控えたり、意味もなく怒鳴ってくる人に対して反抗しないなど自分の行動を抑制します。
使い方としては、「煩くても我慢する」と、何を達成するためにどうするかを考えるのです。
また、「我慢するのも限界だ」と、あまりにも身勝手な行動する者に対して怒りが込み上げる意味でも使われています。
「妥協」と「我慢」の違い
ここでは「妥協」と「我慢」の違いを、分かりやすく解説します。
自分はこのようにしたいと思ってもお金が無い、時間が限られている状況であれば希望する内容を見直して削り、実行することを「妥協」といいます。
もう一方の「我慢」は名詞として使われていて、忍耐を持ってやりたい気持ちを抑えるのです。
行動したい気持ちを抑えて静かに過ごしたり、話したい意欲を持たず、本を読んで時間を送ります。
「妥協」は一部分だけを見送るという意味があり、「我慢」は最初から行動しないように抑制するという意味で使われているところが違う点です。
「妥協」の例文
・『お金に余裕がないので、妥協して大型の安い旅館にした』
・『都内は家賃が高いので、妥協して千葉県に土地を購入した』
「我慢」の例文
・『終電に間に合わないので、食事を我慢して家に帰ることにした』
・『娘の学費のために旅行を我慢して、お金を使わないようにした』
まとめ
いずれも自分がやりたい事を抑えるという意味で使われていますが、使い方に違いがありますので、どのような状況で使うか比較してみましょう。