この記事では、「徒労」と「無駄足」の違いを分かりやすく説明していきます。
「徒労」とは?
無駄なことに力を費やすことや、それまでしてきた苦労が報われないことを意味する言葉です。
「徒労」の「徒」には、「むだ、役に立たない、いたずらに」などのような意味があり、「労」には「心や体を使ってはたらく、苦労、骨折り」などのような意味があります。
「無駄足」とは?
わざわざ行って何の役にも立たないことや、苦労したことが報われないことを意味する言葉です。
「無駄足」の「無駄」には「役に立たないこと、益のないこと」という意味があり、「足」は行くことを表現します。
つまり、ある目的をもってどこかへ出向いたのに、その目的が達成せずに終わってしまった場合に用いる言葉だと言えるでしょう。
「徒労」と「無駄足」の違い
「徒労」と「無駄足」の違いを、分かりやすく解説します。
「徒労」と「無駄足」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方やニュアンスには違いがあります。
「徒労」とは、無駄なことに力を費やすことや、それまでしてきた苦労が報われないことを表現する言葉です。
その一方で、「無駄足」とは、わざわざ行って何の役にも立たないことや、苦労したことが報われないことを表現する言葉です。
つまり、「徒労」は足を運ぶ以外にも、身体を使って作業したり頭を使う仕事をしたりすることもありますが、「無駄足」はその場に足を運んだのに目的を果たせなかった場合に使用するという点で違いがあります。
「徒労」の例文
・『彼の努力は徒労に終わった』
・『無くしてしまった指輪を懸命に探したが見つからず、徒労に終わってしまった』
「無駄足」の例文
・『年末に宝くじを購入したが、全く当たらなかったので、全て無駄足に終わった』
・『不在にしていた間に、宅配便が何度も来たようで、無駄足を踏ませてしまったよ』
まとめ
「徒労」と「無駄足」の違いとして、「徒労」は、それまでの苦労が報われないことで、「無駄足」は、その場に足を運んだのに目的を果たせなかったことという点が挙げられます。
「徒労」には、足を運ぶ以外にも、身体を張って作業したり頭を使う仕事をしたりすることも含まれます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。