「都営」と「営団」はいずれも「営」という漢字が使われた言葉ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「都営」と「営団」の違いを分かりやすく説明していきます。
「都営」とは?
「都営」は「とえい」と読む言葉で、「東京都の経営もしくは管理」「東京都の経営や管理による事業や設備」を意味します。
漢字の「都」には「みやこ」「賑やかで大きなまち」「東京都」といった意味があり、「営」には「仕事をする」「こしらえる」などの意味が含まれています。
「営団」とは?
「えいだん」と読む「営団」は、「1941(昭和16)年から1943(昭和18)年に設立された公企業形態の一種」を意味します。
「営」は「仕事をする」「つくる」などを表し、「団」は「まるい」「人の集まり」といった意を示します。
「都営」と「営団」の違い
「都営」と「営団」の違いを分かりやすく解説します。
「都営」は「東京都の経営あるいは管理」または「東京都の経営や管理によって実施される事業や設備」という意味があります。
「都営」の種類としては、「都営地下鉄」や「都営バス」「都営住宅」などが有名です。
一方、「営団」は「1941年〜1943年に設立された公企業形態」を意味します。
戦時下の統制経済を進めるために誕生した歴史があり、「産業設備営団」「食糧営団」「住宅営団」「農地開発営団」「帝都高速度交通営団(通称『営団地下鉄』)」といった種類がありました。
戦後、多数の「営団」が解体もしくは公団に改組されましたが、「営団地下鉄」だけは2004(平成16)年まで存続し、同年4月に民営化され「東京地下鉄株式会社 (東京メトロ)」として再出発しました。
なお「東京メトロ」は民営化されたものの、財務大臣と東京都が株主となっていることから「東京都」が関わる交通機関となっています。
まとめ
「都営」は「東京都の経営もしくは管理」「東京都の経営や管理によっておこなわれる事業や設備」を示し、「営団」は「戦時下で設立された公企業形態の一種」を示します。
双方の種類についてもチェックしておきましょう。
ぜひ言葉の違いを知る参考にしてください。