この記事では、「渡す」と「引き渡す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「渡す」とは?
自分が持っているものや権利などを相手に手渡したり、譲ったりすることを意味する言葉です。
「渡す」という言葉は、相手が近くにいる場合や、物や権利の移動がスムーズに実施される場合に使用されます。
また、渡すものが具体的に分かっている場合にも使用される言葉だと言えるでしょう。
「引き渡す」とは?
自分の手元から人や物を他の人や組織に移すことを意味する言葉です。
「引き渡す」という言葉は、相手が遠くにいる場合や、物や権利の移動が困難や手間がかかる場合に使用されます。
また、引き渡すものが抽象的に分かっている場合にも使用される言葉だと言えるでしょう。
「渡す」と「引き渡す」の違い
「渡す」と「引き渡す」の違いを、分かりやすく解説します。
「渡す」と「引き渡す」は、似たような言葉ですが、使用される場面やニュアンスが異なります。
「渡す」は、自分が持っているものを相手に手渡したり、相手の手元に届けたりすることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「引き渡す」は、自分の手から人や物を他の人や組織の管理下に移すことを表現する際に使用する言葉です。
とりわけ、身柄や財産などの重要なものを譲渡する場合に使用される言葉だと言えるでしょう。
「渡す」の例文
・『彼女にプレゼントを渡すことにした』
・『彼から報告書をプリントするように言われていたので、朝礼後に渡すことにした』
「引き渡す」の例文
・『警察は犯人の身柄を、留置所に引き渡すことにした』
・『彼女は自分の遺産全てを、息子に引き渡すことにした』
まとめ
「渡す」は、持っているものを相手に手渡したり、向こうの岸に橋をかけたりする際に使用する言葉です。
その一方で、「引き渡す」は、自分の手から人やものを他の人や施設の手に移したり、幕などを一方から他方に張ったりする際に使用する言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。