この記事では、「手順」と「要領」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手順」とは?
手順は「てじゅん」と読みます。
「手を動かす、それぞれの順序」とも置きかえできる表現です。
何かをおこなう時の、段取りや順番をいいます。
例えば手順書というのは、仕事の進め方について記したフォーマットをいいます。
マニュアルよりも簡素な造りになっていて、分かりやすくまとめた仕様をいいます。
ある作業をおこなう時の、ひとつずつの進め方といえるでしょう。
「要領」とは?
要領は「ようりょう」と読みます。
「重要なこと」とあらわす「要」が入っているので、1番大切なことをいいます。
また仕事を上手に進めるためのコツ、ポイントも「要領」と呼んでいます。
要領がいい人というと、無駄なことに時間を割かずに、手際よく何でもできる人をいいます。
知っていて損がないのが「要領」といえるでしょう。
「手順」と「要領」の違い
「手順」と「要領」の違いを、分かりやすく解説します。
手順はある作業をおこなうための、ひとつずつのやり方をあらわします。
作業手順書はとくに製造業で使われるマニュアルで、例えばメロンパンを焼くために何をいつ準備したらいいのか、細かく書いた用紙をあらわしています。
一方で要領は、手順にくらべて曖昧なものです。
それぞれの人が自分の仕事に慣れながら、掴んでいくスキルをいいます。
優先順位をつける、分からないことは人に任せる、テンプレートを作成しておくなど、仕事を早く進めるためのコツをあらわします。
「手順」の例文
・『これからクッキー作りの手順をご説明します』
・『作業手順書を見ながら、まずはやってみてください』
「要領」の例文
・『要領が悪いので、何をやっても失敗ばかりだ』
・『要領が良いあの人は、残業せずに帰宅している』
まとめ
「手順」と「要領」について解説しました。
正しくその差を理解して、仕事をてきぱきと進めていきましょう。