この記事では、「もしよろしければ」と「よろしいでしょうか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もしよろしければ」とは?
相手に対して伺いを立てたり、提案したりする際に使用する丁寧な表現を意味する言葉です。
仮定の接続助詞である「もし」に、形容詞の「よろしい」の仮定形「よろしけれ」に、順接の仮定条件「ば」がついて構成されます。
「もしよろしければ」には、相手に選択の余地を与えるニュアンスがあると考えられます。
「よろしいでしょうか」とは?
相手に対し確認したり、同意を求めたりする際に使用する丁寧な表現を意味する言葉です。
形容詞である「よろしい」に、推量の助動詞「でしょう」に、疑問の終助詞「か」がついて構成されます。
「よろしいでしょうか」は、相手の意見や気持ちを尊重するニュアンスがあると考えられます。
「もしよろしければ」と「よろしいでしょうか」の違い
「もしよろしければ」と「よろしいでしょうか」の違いを、分かりやすく解説します。
「もしよろしければ」と「よろしいでしょうか」は、どちらも相手に依頼や提案する際に使用する敬語表現ですが、ニュアンスや使用される場面が異なります。
「もしよろしければ」は、相手に断っても良いという気遣いを表現する際に使用する言葉です。
相手の都合を尊重すると考えられます。
「よろしいでしょうか」は、相手に同意を求めることを表現する際に使用する言葉です。
自分の意見や提案に対する返答を期待すると考えられます。
「もしよろしければ」の例文
・『もしよろしければ、週末一緒にカフェに行きませんか?』
・『もしよろしければ、私の仕事を手伝っていただきたい』
「よろしいでしょうか」の例文
・『ご注文内容は、以上でよろしいでしょうか?』
・『10分ほどお時間いただいてもよろしいでしょうか?』
まとめ
「もしよろしければ」は、相手に対し提案や依頼することを表現する言葉です。
その一方で、「よろしいでしょうか」は、相手に対し同意を求めることを表現する言葉です。
「もしよろしければ」は、相手に断ってもいいという余地を与えるのに対し、「よろしいでしょうか」は、相手に応じてもらいたいという期待を含むという点で異なると言えます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。