「お構いなく」と「お気遣いなく」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「お構いなく」と「お気遣いなく」の違いとは?言い換え

この記事では、「お構いなく」「お気遣いなく」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「お構いなく」とは?

相手に対して気にしないでほしいと伝えるのが「お構いなく」【おかまいなく】です。

それほど長居したり、深い話したりしないので、これ以上世話する必要がないと気持ちを込めて伝えます。

使い方としては、「もうお構いなく」と何度も食べ物を出す人に座ってくださいと促す意味も込めて使うのです。

元々「構う」には「気をつかう」という意味があり、そこから自分に時間や能力を注ぎ込む必要はなく、構わないでくださいと伝えます。

「お気遣いなく」とは?

取引先に行ったとき、お茶を出して気を使う相手に気を使わなくていいと伝えるのが「お気遣いなく」【おきづかいなく】です。

それほど心配なさらないで下さいという気持ちを伝えられる言葉になるのです。

このように、自分のことを心配してくれる人に対して感謝の気持ちを伝えて不安を拭い去り、お金を使ってお返しなどしなくてもいいと伝えられます。

「お構いなく」と「お気遣いなく」の違い

ここでは「お構いなく」「お気遣いなく」の違いを、分かりやすく解説します。

私の世話などしなくてもいいので、自分のことをやってほしいと伝えられるのが「お構いなく」です。

顧客の家に行ったとき、出迎えてくれる人に対して注意を向けてもらわなくても結構ですと伝えられます。

もう一方の「お気遣いなく」は相手に気を使ってもらわなくてもいいと丁寧に伝える言葉です。

目上の人に対しても使える言葉であり、失礼なく伝えられます。

「お構いなく」よりもお返しは必要なく、気にしないで欲しいと伝える際に使う言葉です。

「お構いなく」の例文

・『どうぞお構いなく、組み立て作業を続けてください』
・『次の取引先に行く時間ですので、もうお構いなく』

「お気遣いなく」の例文

・『お気遣いなく、作業をそのまま続けてください』
・『返送は結構でございます。どうぞお気遣いなく』

まとめ

職場でよく使われている言葉ではありますが、構うか気遣いによりまた違った意味で使われています。

どのようなとき使うか具体的に使い方を学んでみるといいでしょう。