「輻射」と「日射」は共に熱エネルギーの動きを表す言葉であり、色々な場面で使われています。
この記事では、「輻射」と「日射」の違いを分かりやすく説明していきます。
「輻射」とは?
「輻射」とは中心となる一点から周囲に放射することや射出することを表す言葉です。
「輻射」は「放射」と同じ意味で使うことが可能であり、熱エネルギーの動きを表す時にも使います。
「輻射」は暖房器具にも使われており、遠赤外線の暖房やパネルヒーターなどが有名です。
「放射」を使った言葉には「放射能」がありますが、「輻射能」という言葉は使いません。
「日射」とは?
「日射」とは太陽から日光が差すことを表す言葉であり、これ以外にも太陽の放射エネルギーを表す時に使います。
エネルギーとしての「日射」は地表に到達したものを表す言葉であり、これを活用したものには太陽光発電があります。
「日射病」とは炎天下で直接日光を浴び続けて脱水症状が発生する症状であり、熱中症の中でも重度のものを示すのが特徴です。
「日射量」は太陽からの放射エネルギーを計測したものを示します。
「輻射」と「日射」の違い
「輻射」は中心から周囲に放射することを表す言葉であり、熱エネルギーの動きを表す時にも使います。
「日射」は日光や地表に到着した太陽の放射エネルギーを表す言葉です。
「輻射」の例文
・『このヒーターは輻射熱を使っているので換気しにくい場所でも使うことが可能です』
・『この石は不思議な輻射熱を放っており村では重宝されています』
「日射」の例文
・『研究所の裏手では日射量を計る装置があり、毎日計測しています』
・『日射病は最近だと使われず熱中症にまとめられました』
まとめ
「輻射」は中心から周囲に放射することを表す言葉であり、これを使った暖房器具は換気しにくい場所でも使うことが可能です。
「日射」は太陽からの日差しを表す言葉であり、太陽の熱は「輻射」して地表に伝わります。