この記事では、「培う」と「育む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「培う」とは?
「培う」は、「つちかう」と読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、「つちかう」や「草木を育てる」といった意味を持っている「培」の漢字に、平仮名の「う」を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ「培う」は、根元に土をかけて育てるとか、時間を費やして育てるといった意味を表すのです。
「育む」とは?
「育む」は、「はぐくむ」と読むのが正解な言葉となっています。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、「そだてる」や「成長する」という意味を有する「育」の漢字に、平仮名の「む」を組み合わせる事で完成した言葉です。
以上の事から「育む」は、親鳥が雛を大事に育てるとか、大事に守りつつ発展させるといった意味を示します。
「培う」と「育む」の違い
「培う」と「育む」の違いを、分かりやすく解説します。
培うと育むの文字表記を並べて見比べてみると、使用している文字も読み方も違う言葉同士であると直ぐに気付けるものです。
所がどちらも、育てるという意味を所有しているので、使い分けを意識すると混同してしまう恐れはないとは言えません。
ただし表現する意味のニュアンスには違いがあるので、そこを理解すれば問題なく使い分けが可能です。
まず培うは、植物を育てる事とか、時間をかけて育てる事を表します。
一方の育むは、親鳥が雛を育てる様に、養い育てるや、発展させるという意味を示すのです。
「培う」の例文
・『彼とは部活を通して友情を培う事が出来ました』
・『あの国を発展させるには、国民の愛国心を培う事から始める必要があります』
「育む」の例文
・『これは子供の創造性を育むのに適した玩具です』
・『例え我が子であっても子を育むのは容易ではありません』
まとめ
2つの言葉には共通する文字は存在せず、読み方も似ている訳ではなかったりします。
ですがどちらも、育てるという意味合いを持つ言葉同士であるので、ごっちゃになる危険性は十分にあるのです。
とはいえ意味合いのニュアンスには相違点があるので、それぞれの言葉の意味を把握する事が大事だったりします。
ちなみに培うは、植物を育てる事や時間をかけ大事に育てるという意味を表現するのです。
対する育むは、養い育てるとか、大切に守りつつ発展させるという意味を指し示します。