この記事では、「寒い」と「肌寒い」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「寒い」とは?
肌がつってしまうほど気温がかなり低いときに感じる不快感を「寒い」【さむい】といいます。
「今日はひどく寒い日だ」と、いてつくような寒さに驚くと共に、外へ出るのが辛いと感じてしまうのです。
全国的に使われている言葉でもあり、気温が低い冬は毎日のように「凍えるほど寒い」と使いますが、夏でも体が冷える状態のときに「寒いから長袖を着る」と言います。
「肌寒い」とは?
肌に鳥肌が立つほど寒気を直接実感するとき使うのが「肌寒い」【はだざむい】です。
「今日は肌寒いので、風邪をひかないように用心すると使います。
雪が降るほど気温が低くはない日であっても、全身が身震いするように寒いと感じる日を指すのです。
それほど周囲の空気が冷たく、皮膚で感じる気温を自らの肌に例えて伝えます。
このように、北風を感じる秋口からよく使われている言葉であり、元々は俳句の季語として使われていました。
「寒い」と「肌寒い」の違い
ここでは「寒い」と「肌寒い」の違いを、分かりやすく解説します。
かなり気温が低くなる冬に人々が使う言葉であり、服を何枚も着て、部屋を暖房で暖めないといられないとき「寒い」と言います。
「寒い日が続いてつらい」と起きて急には動けないほどの寒さで困惑するのです。
もう一方の「肌寒い」はお盆も過ぎて、秋の気配が肌で感じられるほど気温が少し低くなる朝方や深夜に少し「寒い」と使います。
「寒い」は日常的に使われていますが、「肌寒い」は俳句の季語として使われているところが違う点です。
「寒い」の例文
・『朝から全身が硬直するほど寒いので、厚めのコートを選んだ』
・『趣味の釣りに行くのはいいが、川は寒いので風邪をひいてしまった』
「肌寒い」の例文
・『今日は肌寒いので、毛糸の服を箪笥から取り出した』
・『肌寒いときは体が温まる生姜の料理を作って食べる』
まとめ
「寒い」を使っていますが、「肌」が付くだけでまた違った意味で使われています。
どのような意味で使うかに注目して、自分なりに使い分けてみましょう。