この記事では、「残る」と「遺る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「残る」とは?
何かが過ぎ去った後に、その場に留まることを意味する言葉です。
他にも、全部ではなく一部が無くならない様子を意味する言葉だと考えられます。
「残る」という言葉は、自動詞として使用されますが、他動詞としても使用することが可能だと言えます。
また、「残す」は、取り去らずにおく、終わらせないでおくなどのような意味ももちます。
「遺る」とは?
人が亡くなったり、物事が終わったりした後に、その証として後世に伝わっていくことを意味する言葉です。
「遺る」という言葉は、自動詞として使用されますが、他動詞としても使用することが可能だと考えられます。
また、「遺す」は、残しておく、与えるなどのような意味ももつと言えるでしょう。
「残る」と「遺る」の違い
「残る」と「遺る」の違いを、分かりやすく解説します。
「残る」と「遺る」は、どちらも「のこる」と読む異字同訓の言葉ですが、意味や使用されるシーンに違いがあると言えます。
「残る」は、何かが過ぎた後に、その場に留まる、消えないでいることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「遺る」は、財産や名声などが後世に伝わるということを表現する際に使用する言葉です。
また、「残る」は、その場に留まることを意味し、「遺る」は、後世に伝わることを意味すると言えるでしょう。
「残る」の例文
・『結局チームメンバーの中で、彼だけが残ることになった』
・『去る者もいれば、残る者がいるということが、この世の摂理だ』
「遺る」の例文
・『この平安時代に建てられた城は、歴史として遺る、素晴らしい建築物だ』
・『私たちが生み出した作品は、100年後の世界にも遺るだろうか?』
まとめ
「残る」と「遺る」は、どちらも「のこる」と読む言葉ですが、ニュアンスや使用される場面が異なります。
「残る」は、何かが過ぎていった後に、そのままだという意味をもつ言葉です。
その一方で、「遺る」は、財産や名声、遺物などが、後世に伝わるという意味をもつ言葉です。