「お祝い」と「ご祝儀」はいずれも「祝」という漢字が使われた言葉ですが、細かな意味合いが異なるため使い分けが必要です。
この記事では、「お祝い」と「ご祝儀」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お祝い」とは?
「お祝い」は「おいわい」と読む言葉です。
「めでたい事として喜ぶこと」や「祝意を表す金品や言葉」を意味する「祝い」に、接頭辞の「お」が加えられた言葉で、「喜ばしい出来事を祝うこと」もしくは「めでたいことを祝うための催しや記念の品物」を意味します。
漢字の「祝」には「祝う」「ことほぐ」「神に祈る」といった意味が含まれています。
「ご祝儀」とは?
「ごしゅうぎ」と読む「ご祝儀」は、「祝う儀式」や「祝う気持ちを表すために贈る金品」「祝いの挨拶」「芸者や中居などサービスを提供してくれた人にわたす心づけ」を示す「祝儀」に、接頭辞の「ご」をつけた言葉です。
「祝」は「祝う」「ことほぐ」「神に祈る」などを表し、「儀」は「作法」「手本」「模範」といった意を示します。
「お祝い」と「ご祝儀」の違い
「お祝い」も「ご祝儀」も「めでたいことを喜ぶ」「祝福する」という意味合いを含む点は共通していますが、次のような違いがあります。
「お祝い」は「喜ばしい出来事を祝うこと」もしくは「慶事を祝うためのイベントや記念の品物」を意味します。
一方、「ご祝儀」は「祝いの儀式」や「祝意を表すために相手に贈る金品」「祝いの挨拶」という意味があるほか、「芸人などにわたす心づけ」という意味で使用されることもあります。
「お祝い」の例文
「お祝い」は「お祝いをする」や「お祝いの〜」などのように使用します。
誕生日や進学、出産など様々な慶事の場面で使用される言葉です。
・『友人の誕生日のお祝いをする』
・『お祝いの品としてギフトカードを贈った』
「ご祝儀」の例文
現在、「ご祝儀」はどちらかというと「祝意を表現するためにおくる金品」という意味で使われる機会が多いといえます。
「ご祝儀を包む」や「ご祝儀を出す」のように用いられます。
・『袱紗に結婚式のご祝儀を包む』
・『地域の祭りにご祝儀を出す習わしがある』
まとめ
「お祝い」は「喜ばしい出来事を祝うこと」「めでたいことを祝うための催しや記念の品物」を示し、「ご祝儀」は「祝いの儀式」「祝意を表すために贈る金品」「祝いの挨拶」「芸人などにわたす心づけ」を示します。
の使用例も参考にして、お祝い事があった際にぜひ使ってみましょう。