この記事では、「呼吸」と「蒸散」の違いを分かりやすく説明していきます。
「呼吸」とは?
「呼吸」は「こきゅう」と読みます。
「呼吸」は、「生物が生命維持に必要なエネルギーを得るために、酸素を取り入れて養分を分解して、その際に生じた二酸化炭素を排出する現象のこと」です。
また「呼吸」には、「息を吸ったり吐いたりすること」です。
例えば、激しく息を吸ったり吐いたりする場合、「荒々しく呼吸する」などという文章にできます。
さらに「呼吸」には「ともに動作するときの互いに調子」という意味があります。
「阿吽の呼吸」などという使い方をします。
「蒸散」とは?
「蒸散」は「じょうさん」と読みます。
「蒸散」は、「植物体内の水分が、体表から水蒸気として排出される現象のこと」です。
葉の気孔という場所で行われています。
植物内の水の流れをよくする効果があり、植物の健康を保つ働きと言えます。
「呼吸」と「蒸散」の違い
「呼吸」と「蒸散」の違いを、分かりやすく解説します。
「呼吸」は、「生物が生命維持に必要なエネルギーを得るために、酸素を取り入れて養分を分解して、その際に生じた二酸化炭素を排出する現象のこと」です。
一方「蒸散」は、「植物体内の水分が、体表から水蒸気として排出される現象のこと」です。
このように「呼吸」は「エネルギーを得るための活動」を意味するのに対して、「蒸散」は「水分の調節活動」を意味するという違いがあります。
また、「呼吸」は動物と植物がするのに対して、「蒸散」は、植物だけがするという違いもあります。
「呼吸」の例文
・ 『呼吸によって、空気からエネルギーを得られる』
・ 『呼吸は、動物も植物もする活動だ』
「蒸散」の例文
・ 『蒸散により、植物は新陳代謝をしている』
・ 『雨が多いエリアでも、植物は蒸散により腐らずに済む』
まとめ
「呼吸」と「蒸散」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知り、混同せずに使い分けてみてはいかがでしょうか。