「転出」と「退職」はどちらも現状から何かが変わることを表す言葉です。
具体的に何が変わることを表しているのでしょうか。
この記事では、「転出」と「退職」の違いを分かりやすく説明していきます。
「転出」とは?
「転出」とは、「現在の居住地を離れ別の場所に出て行くこと」を意味する言葉です。
別の場所を新たな居住地にするため現在居住地としている場所を引き払い出ていく行為を表します。
基本的には新たな居住地を決めてから出ていく場合に使いますが、ポイントになるのは今いるところから出ていく行為なので移動先が決まっていなくても現在の居住地から出ていけば「転出」に当たります。
行政用語では「居住している市町村を離れること」という意味で使われる表現です。
今の家から引っ越す場合でも同一の市区町村内であれば「転出」には当たりません。
現在の住所から新しい住所に住民票を移すための出ていく手続きが「転出」です。
「退職」とは?
「退職」とは、「仕事を辞めること」を意味する言葉です。
就業している人物が仕事を辞めてその職を離れることを指します。
基本的には勤め人が雇用契約を終了し勤め先を辞める場合に用いられる表現で、個人事業主が仕事を辞める場合には用いられません。
「転出」と「退職」の違い
「転出」と「退職」の違いを、分かりやすく解説します。
「転出」と「退職」の違いは「離れるもの」です。
どちらも離れることを意味する言葉ですが「転出」は居住地を離れて出ていくことを指すのに対し「退職」は就業している仕事を離れることを指す、という違いで区別されます。
「転出」は居住地が変わり「退職」は仕事が変わります。
「転出」の例文
・『今月いっぱいで転出する予定だ』
・『転出手続きを終えておかないと新生活を始められない』
「退職」の例文
・『定年を待たずに退職する』
・『退職が相次ぎに人手不足に陥った』
まとめ
「転出」と「退職」は似ている部分はあるものの明確な違いで区別されています。
ポイントさえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。