日本語には色々な言葉がありますが、その中には、似たような意味を持つ言葉もいくつかあります。
しかし、厳密に調べていくと、かなり解釈が異なることもありますが、「軟禁」や「監禁」という言葉を比べてみると、どうでしょうか?
今回はこの「軟禁」と「監禁」の違いを見ていくことにします。
「軟禁」と「監禁」各々の解釈
ここで「軟禁」と「監禁」それぞれの意味を見ていきます。
「軟禁」の意味や使い方
「軟禁」とは「あまり厳しくない程度の監禁」のことで「身体の自由は束縛しないものの、室内から出さないなど、外部との接触を禁じて制限すること」という意味があります。
「何十年もの軟禁状態にある」という使い方をしています。
「監禁」の意味や使い方
「監禁」とは、「人を一定の区画などに閉じ込め、そこから出る自由を完全に奪うこと」という意味で「誘拐されて監禁された」という使い方をしています。
「軟禁」と「監禁」の違い
では、「軟禁」と「監禁」はどのような違いがあるのでしょうか? 「監禁」は「ある場所に閉じ込めて、行動を奪ってしまう」という意味があり、部屋や車の中など狭い空間に押し込めて閉じ込める印象があります。
「幽閉」という言葉で言い換えることができるのですが、「軟禁」は「外部との接触の自由を制限する」ということになるので、緩やかな「監禁」と解釈することができます。
「軟禁」と「監禁」各々を使った例文と意味を解釈
では、ここで「軟禁」と「監禁」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「軟禁」を使った例文と意味を解釈
「自宅に軟禁されて、何十年にもなるのですが、新たな政府が樹立されて解放されることになった」
「軟禁」とは、人の行動の自由を奪う手段の中で、完全に自由を奪うのではなく、対象となる人の逃亡や部外者との接触を防ぐことを目的として使われている比較的に抑制的な手段とされています。
そのために、この例文のように政府に反対する人間を数十年も「軟禁」するような事例がいくつも挙げられます。
「監禁」を使った例文と意味を解釈
「犯人グループの目を盗み、何とか監禁から逃げ出すことができた」
「監禁」は「ある場所に閉じ込めて、行動を奪ってしまう」という意味になるために、この例文のように身代金誘拐で「監禁」されて、その場から自力で逃げ出すような場合でも使われています。
しかし、長時間経過することで、生命に危険がおよぶことから、自ら脱出することも考えなければなりません。
まとめ
「軟禁」と「監禁」という言葉の意味と使い方を見てきましたが、日常生活の中では、あまり使われることが少ない言葉かもしれません。
しかし、ニュースや時事報道の中では、時々耳にすることがある言葉なので、よく意味を理解して、しっかりと聞き分けることができるようにしておきたいものです。
もしかすると、自分自身がこのような環境に陥るかもしれません。
