みなさんは「セーフガード」と「アンチダンピング」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では「セーフガード」と「アンチダンピング」の違いを分かりやすく説明していきます。
「セーフガード」とは?
「セーフガード」は「特定の農産物や工業製品の輸入が急激に増えた時に関税を引き上げたり、輸入量の制限することで国内への流入量を抑えようとする措置のこと」を意味しています。
一般的には「緊急輸入制限」と呼ばれている者です。
「アンチダンピング」とは?
「アンチダンピング」とは「採算を度外視した低価格で商品を投げ売りするダンピングによって大きな損害を受けてしまう恐れのある国が自国の産業を守るするために、相手国の製品や物品に追加的な関税をかけること」を指しています。
この時、輸出価格と輸出国国内価格の差を上限として関税をかけるのです。
「セーフガード」と「アンチダンピング」の違い
では、ここで「セーフガード」と「アンチダンピング」の違いを見て行きましょう、どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り、「セーフガード」は「特定の農産物・工業品の輸入が増える際に関税引き上げ・輸入量制限を行い、国内への流入量を抑さえること」を意味しています。
一方の「アンチダンピング」は「ダンピングによる大損害から自国の産業を守るするために相手国の製品や物品に追加的な関税をかけること」を言っています。
このことから「セーフガード」は「輸入量制限」がメインであり、「アンチダンピング」は「関税をかける」意味合いが強い点が異なる点です。
「セーフガード」の例文
では、ここで「セーフガード」の例文を見て行きましょう。
具体的には以下のような文章が考えられます。
・『わが国ではセーフガードを発動してA国からの製品の流入を防ぐことにした。そうしないと産業が衰退してしまうことが目に見えている』
・『セーフガードが行われたおかげで何とか当社の製品も安定した販売ができている。でも、今のうちに付加価値の高い製品を考えないとマズイな』
「アンチダンピング」の例文
次に「アンチダンピング」の例文を見て行きましょう。
具体的な使い方としては以下のようなものが挙げられます。
・『A国でアンチダンピングが始まったけど、当社の製品も対象になってしまった。このままだと大打撃を受けてしまうな』
・『両国がアンチダンピングをお互いに実施してしまったので、実質的に国交自体が無くなってしまっている感じがするな』
まとめ
ここまで「セーフガード」と「アンチダンピング」の意味や違いを説明してきました。
この2つの言葉は輸出をメインにしている日本のビジネス業界においては非常に注目すべき言葉と言えるでしょう。
それだけに2つの言葉にどのような意味を持っているのか、しっかりと確認して正しく理解しておく必要があります。
そうすることで自分の仕事にも大いに役立つことでしょう。