「お礼」と「お布施」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「お礼」と「お布施」の違いとは?言い換え

「お礼」「お布施」はいずれも他者に対しておこなう物事を指しますが、意味が異なるため区別して認識しておく必要があります。

この記事では、「お礼」「お布施」の違いを分かりやすく説明していきます。

「お礼」とは?

「お礼」「おれい」と読む言葉で、「他者から厚意や贈り物などを受けたことに対して感謝の気持ちを表現すること」もしくは上記のような気持ちを表す言葉や行為、金品などを意味します。

「御礼」と表記されることもあります。

「お布施」とは?

「おふせ」と読む「お布施」「他者に施すこと」を意味し、仏教において悟りを得るために不可欠な六種類の修行「六波羅蜜」のひとつを示します。

また、「葬儀や法要の際に読経などの謝礼として僧侶に渡す金銭や品物」という意味もあり、現在はこちらの意味で普及している言葉といえます。

「御布施」と記される場合もあります。

「お礼」と「お布施」の違い

「お礼」「お布施」「感謝の気持ちを持って他者におこなうこと」という意味合いを持つ点は類似していますが、以下のような違いがあります。

「お礼」「相手から親切や贈り物などを受けたことに対し感謝の気持ちを表すこと」「感謝の気持ちを表す言葉や行為、金品など」を意味します。

日常生活を中心に様々な場面で使用されており、「お礼を言う」「お礼する」「お礼の手紙」などのように用いられます。

一方、「お布施」「葬儀や法事の際に読経や戒名授与などの謝礼として僧侶に渡す金銭や品物」という意味で使用され、主に仏事の場面で多く使われている言葉です。

一般的には「お布施を包む」「お布施を納める」のように用います。

なお、「お布施」は仏教用語になるため、他の宗教では供養の謝礼に対して別の表現を使います。

例として、神道では「御祭祀料」「御礼」など、キリスト教では「御礼」「献金」などの表現が用いられています。

まとめ

「お礼」「厚意などを受けたことに対して感謝の気持ちを表現すること」を示し、「お布施」「他者に施すこと」「仏事の際に謝礼として僧侶に渡す金銭や品物」を示します。

両者の意味や使用例を理解して、場面に応じて使い分けましょう。