「年末年始」と「お盆」はいずれも日本の行事に関する言葉ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「年末年始」と「お盆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「年末年始」とは?
「年末年始」は「ねんまつねんし」と読む言葉で、「年の初め」「年頭」を意味する「年始」と「一年の終わりの頃」を意味する「年末」が組み合わさった言葉です。
文字通り「一年の終わりから次の年の始めの時期」という意味があります。
「お盆」とは?
「おぼん」と読む「お盆」は「先祖の霊を祀るために夏におこなわれる伝統行事」を意味します。
仏教において祖先の冥福を祈る「盂蘭盆」または「盂蘭盆会」が由来とされ、この仏事に日本古来の先祖供養の風習が合わさった行事とされています。
「年末年始」と「お盆」の違い
「年末年始」と「お盆」の違いを分かりやすく解説します。
「年末年始」は「ある年の終わりから翌年の始め頃」という意味があります。
「年末年始」の具体的な時期について厳密に定められているわけではありませんが、一般的には12月25日のクリスマス前後からスタートし、正月三が日(1月3日)まで、または末七日(1月7日)までの時期とされています。
「年末」には大掃除したり年越し蕎麦を食べたりする風習があり、「年始」には初詣に行ったり、お年玉を渡したりもらったりするなどの習わしがあります。
一方、「お盆」は「夏におこなわれる先祖の霊を祀る伝統行事」を意味します。
「お盆」の時期は地域または年によって異なり、一般的には「8月盆」と呼ばれる8月13日から16日におこなわれますが、一部地域では「7月盆」と呼ばれる7月13日から16日に実施されます。
「お盆」の際はキュウリやナスで作った牛馬やお盆提灯を飾って先祖の霊をもてなすほか、仏壇を掃除したりお墓参りに行ったりする風習があります。
まとめ
「年末年始」は「一年の終わり頃から次の年の初頭」を示し、「お盆」は「先祖の霊を祀る夏の伝統行事」を示します。
それぞれ独自の習わしや過ごし方があることも覚えておきましょう。
ぜひ行事や風習に関する言葉の違いを理解する参考にしてください。