この記事では、「独特」と「独得」の違いを分かりやすく説明していきます。
「独特」とは?
「独特」とはそれだけが特別に持っているものや特徴あるいは性質です。
他の同類が持ってすらいない特徴を持っていることを指す場合もあれば、他の同類もその特徴は持っているけれど性質が特別であるという場合にも使われます。
「独得」とは?
「独得」とはそれだけが持っていて他者では及ばない特徴や性質です。
他の同類も似たような特徴や性質や技能はもっているけれど、それの度合いや性質が希少であったり固有であるという場合に使われます。
他のものが類似するものを持つことすらできないというようなものを指すのではなく、類似するものがある中でも特別な状態や性質を会得しているという場合に使われる言葉です。
「独特」と「独得」の違い
「独特」と「独得」の違いを、分かりやすく解説します。
それだけが特別に持っているものが「独特」で、それだけが持っていて他者では及ばないものが「独得」です。
「独特」は他者が持っていない特別な特徴という意味と、それから転じた他者では及ばないものという意味も持っています。
それに対して「独得」は他者では及ばないものという意味だけに使われる言葉です。
「独特」が持つ意味の一部だけを持った言葉が「独得」と言えます。
「独特」の例文
・『食材の独特な風味を活かした郷土料理』
・『独特な顔つきをしている犬』
「独得」の例文
・『独得なテクニックを強みとする選手』
・『彼女は独得な感性をしている』
まとめ
対象だけが持っている特徴や性質を指す言葉としては「独特」が主に使われ、独特が持つ意味の中でも他のものでは及ばない特徴であったりそれだけが会得できたものを指すという限定的な意味の言葉が「独得」と言えるでしょう。
なので基本的には「独特」を使っていれば問題なく、特定のニュアンスを強調したいときにだけ「独得」を使うという使い分けができます。