物事の道理に合わないことを表す言葉には「理不尽」と「矛盾」があります。
この記事では、「理不尽」と「矛盾」の違いを分かりやすく説明していきます。
「理不尽」とは?
「理不尽」は「りふじん」と読む言葉であり、物事や方法が道理にかなっていないことや筋が通っていないことを表します。
「理不尽」はやり方や方法が正しくないことや倫理的におかしい時にも使うことが可能です。
「理不尽」はこれ以外にも論理的に正しくないやり方や方法に対して使うことも可能です。
「理不尽」の類義語には「非合理」や「不条理」、「非論理的」があります。
「矛盾」とは?
「矛盾」とは2つの物事が食い違っていることや辻褄が合わないことを表す言葉です。
「矛盾」は元々中国の古典である「韓非子」の故事から作られた言葉であり、こちらは最強の矛で最強の盾を貫くとどうなるかという内容で有名です。
「矛盾」は英語で“contradiction”であり、これが結果として発生する命題は「パラドックス」と呼ばれています。
「矛盾」は論理学の議論や哲学的な概念で使われる他にも比喩表現としてもよく使われています。
「理不尽」と「矛盾」の違い
「理不尽」は道理にかなっていない方法や「矛盾」したやり方、倫理的におかしいことを表す言葉です。
「矛盾」は2つの物事が食い違っていることを表す言葉であり、比喩表現として使うことが可能です。
「理不尽」の例文
・『その主人公は理不尽な目に合うことが多いが、それでも諦めない明るさが魅力的です』
・『会社で理不尽な指導が続いているので流石に転職を考えています』
「矛盾」の例文
・『容疑者の発言はこの証拠と矛盾していることが探偵から指摘されました』
・『人間は矛盾を抱えて生きることが多く、色々な点で折り合いを付けないといけません』
まとめ
「理不尽」は道理にかなっていない方法を表す言葉であり、「矛盾」は2つの物事が食い違っていることを表す言葉です。