この記事では、「青」と「蒼」の違いを分かりやすく説明していきます。
「青」とは?
三原色の1つで、青色の総称を意味する言葉です。
空や海、湖、川、瞳など、この世に存在する澄んだ、さまざまな青色を表現すると考えられます。
また、「青」という言葉は、幅広い青系の色を表現していると言えるでしょう。
「蒼」とは?
とりわけ、自然環境における深い青色を意味する言葉です。
「蒼」は、部首に草冠がある漢字なので、単純な青色とは異なり、自然に関連したものだと言えます。
色として呼ぶ場合は、他にも、「青」や「瑠璃色」などがあることでも知られます。
「青」と「蒼」の違い
「青」と「蒼」の違いを、分かりやすく解説します。
「青」と「蒼」は、共に、青色の総称として使用される言葉ですが、色のニュアンスや使用する場面に違いがあります。
「青」と「蒼」の違いとしては、「青」は、澄んだ色を表現することが多く、「蒼」は、深い青色やくすんだ青色を表現するという点が挙げられます。
このように、「青」は、空や海、川、湖など、自然界に存在する色や、信号の緑色などの人工物に使用されることが多く、「蒼」は、目やドレスなどの人工的なものや、草木の色などにも使用されることが多いと言えるでしょう。
また、「青」は、未熟や爽やかなど、感情を意味することもありますが、「蒼」には、そのようなニュアンスは感じられないと考えられます。
「青」の例文
・『彼女は美しい青色の瞳をしている』
・『彼は魚の中で、青物を最も好んで食べている』
「蒼」の例文
・『彼は長年の無理が祟り、ある日突然顔面蒼白になって、病院に緊急搬送された』
・『キャンプファイヤーしているときに、蒼い美しい炎が辺りを照らした』
まとめ
「青」と「蒼」は、似たような色ですが、微妙にニュアンスが異なります。
基本的に、「青」は、澄んだ青色や緑色のことを意味し、「蒼」はくすんだ青色や草木の色のことを意味すると言えるでしょう。