この記事では、「上質」と「良質」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上質」とは?
上質は「じょうしつ」と読みます。
質のランクが良いこと。
ハイクオリティで、非の打ち所がないことを述べています。
高級感があること、よく作られているもの、めったに見られない高級な素材を採用している製品の例えに使われています。
ちなみに上質の対義語は、「粗悪」です。
粗悪とは質が劣っていて、できが悪いこと。
仕上がりがひどくて、嫌なことの表現に使われています。
そのため、できが良いこと、仕上がりが良いことが「上質」といえるでしょう。
「良質」とは?
良質は「りょうしつ」と読みます。
良い品質であることを、述べた言い回しです。
「良」は物事の良し悪しに使われる言葉で、良品というと良い品物であることを表現しています。
ちなみに良質の対義語は、悪質です。
悪質とは素行や仕上がり、内容がひどく悪いことをいいます。
そのため扱いやすいもの、中身が充実しているものを「良質」と呼んでいます。
「上質」と「良質」の違い
「上質」と「良質」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「性質、体質」というニュアンスをもつ「質」が取り入れられています。
よく似ている熟語のため使い分けに悩みますが「上質」は品がいいもの、上質な空気をまとっている物に使います。
粗雑でなくて気品高く感じられる素材、布製品、プレゼントなどに用いられます。
一方で良質は睡眠や栄養素、音楽のように目には見えないけれども、体にとって良いものにも使われています。
上品なものが上質、健やかなものが良質といえるでしょう。
「上質」の例文
・『教授はいつも、上質な帽子とコートを身につけています』
・『こちらの羽織り物は、上質な綿が使われています』
「良質」の例文
・『ビジネスパーソンにとって極めて重要なのは、良質な睡眠です』
・『こちらの青魚には、良質な栄養素がいっぱい含まれています』
まとめ
「上質」と「良質」の違いを解説しました。
似ている言葉の差を学んで、語彙力を上げていきましょう。