この記事では、「不気味」と「無気味」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不気味」とは?
気味が悪いことを意味する言葉です。
「不気味」の「不」は、打消しの意味を持つ接頭辞だと言えます。
「無気味」とは?
気味が悪いという意味をもつ言葉です。
「無気味」の「無」は、存在しないことを示す接頭辞です。
この「無」は「不」に比べて古い言葉で、古典文学などにもよく見られます。
「不気味」と「無気味」の違い
「不気味」と「無気味」の違いを、分かりやすく解説します。
「不気味」と「無気味」は、共に「ぶきみ」と読む言葉であり、気味が悪いことやそのさまを表す言葉です。
基本的に、意味に違いはありませんが、漢字の由来や使われ方には少し違いがあります。
「不気味」は、「気味」に打消しの「不」を付けたもので、気味が悪いことを否定的に表現する際に使用する言葉です。
「気味」は、ある物事や事態から受ける感じのことで、良い意味でも使用されます。
その一方で、「無気味」は、「気味」に「無」を付けたもので、気味が悪いことを中立的に表現する際に使用する言葉です。
「無」は、「ブ、ム」と読むことが可能ですが、「無気味」は「ぶきみ」としか読みません。
昔は、「不」には「フ」の音しかなかったため、「無気味」の方が多く使われていましたが、今は「不気味」の方が一般的だと言えます。
「不気味」の例文
・『彼は心霊現象に悩まされており、彼の住む部屋からは、いつも不気味な物音が聞こえる』
・『友人たちと心霊スポットに足を運ぶと、不気味な雰囲気を感じてしまった』
「無気味」の例文
・『彼女は長年のストレスにより、無気味な顔つきになってしまった』
・『人っ子一人いない公園は、無気味で寂しげな雰囲気だった』
まとめ
「不気味」と「無気味」の違いは、漢字の由来やニュアンスにあると言えます。
しかし、現代ではあまり区別されずに使われています。
どちらかというと、「不気味」の方が使われることが多いと言えるでしょう。