この記事では、「提供する」と「供給する」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「提供する」とは?
物を必要としている人に対して用意したものを差し出すことを「提供する」【ていきょうする】といいます。
例えば、職場で人の力を必要としている者に対して自分が持つ労力や知識を与えては手伝うのです。
「資金を提供する」というように、店を開くためにお金を貸して、後に利子で儲けるという見返りを求める行為を指します。
このように、自分も得するためにあえて物やお金を提供する行為を指すのです。
「供給する」とは?
相手からの要求に応じた物を与える行為を「供給する」【きょうきゅうする】といいます。
例えば、「燃料を供給する」といえば車を運転する人がガソリンを欲しがっているときに用意してあてがうのです。
ただ、自分が後に見返りが欲しいと思って行動するのではなく、あくまでも相手の需要を満たすために行なう行為を指します。
このように、客が求める需要を満たすために与える行為を意味するのです。
「提供する」と「供給する」の違い
ここでは「提供する」と「供給する」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも動詞として使われていますが、必要としている者に差し出すために必要なものを用意して与えることを「提供する」といいます。
「栄養ある食事を提供する」といって、お腹が空いて困っている人に対して善意の気持ちを持って無料で作り食べさせる場合もあるのです。
もう一方の「供給する」は、必要としているものを聞いてからあてがう行為を指します。
とくに、燃料を必要としている人に供給する場面でよく使われている行動です。
「提供する」の例文
・『学校に提供する本や文房具類を箱に入れて車で届けた』
・『試供品を団地の住民に提供するため、広場に集まってもらった』
「供給する」の例文
・『供給する側は、客がいつでも必要な物が買えるように商品を揃えておく』
・『主婦に供給するものは機能性が良くて、安価で買えるかに目を向ける』
まとめ
必要とする者に対して物を与えるといった点は同じですが、「提供」と「供給」に違いがあります。
この点に目を向けて使い方を学んでみるといいでしょう。