「予防」と「予備」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「予防」と「予備」の違いとは?言い換え

この記事では、「予防」「予備」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「予防」とは?

予め前もって問題が起こらないように防ぐことを「予防」【よぼう】といいます。

「予防保全」といえば、工場で使う機械がいきなり壊れてしまわないように前もって定期点検したり、不具合がありそうな部品を換えておくのです。

また、「予防接種」は子供が病気になってしまわないよう先にワクチンを打って対策しておきます。

このように、防ぐといった意味が強く出ている言葉なのです。

「予備」とは?

試合に出る選手が出られなくなったときの控えとして待機させることを「予備」【よび】といいます。

「予備」としてベンチに座り、選手が怪我したり、倒れて動けなくなったときのために待機させておくのです。

このような意味から「予備として使って欲しい」と道具を貸します。

また、一方的に講師が講義して学生に問題の解き方を教える学ぶ場所を「予備校」というのです。

「予防」と「予備」の違い

ここでは「予防」「予備」の違いを、分かりやすく解説します。

前もって防ぐという意味を含む行動を指すのが「予防」です。

機械の故障を防ぐ、人間や動物が病気にならないよう注射しておくという意味で使われています。

もう一方の「予備」は控えるという意味として使う言葉です。

「予備練習しておく」と使い、本番のために備えておきます。

この2つの大きな違いは「予防」が問題を防ぐ、「予備」は備えておくという意味が強く出ているところです。

「予防」の例文

・『2回の予防接種を受けた弟はウイルスに感染しなかった』
・『予防保全してから機械が滅多に故障しなくなった』

「予備」の例文

・『予備の体操服はすべて人に貸してしまい、手元にない』
・『部屋がすでに埋まっているので、予備の客間に通した』

まとめ

「予」を使っていますが、「防」「備」に違いがあります。

どのような点に違いがあるかに焦点を当てて、場面により使い分けてみるといいでしょう。