「瞬間」と「刹那」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「瞬間」と「刹那」の違いとは?言い換え

「瞬間」「刹那」は類似する意味を持つ言葉ですが、使用する場面などが異なるため区別して認識しておく必要があります。

この記事では、「瞬間」「刹那」の違いを分かりやすく説明していきます。

「瞬間」とは?

「瞬間」「しゅんかん」と読む熟語です。

「瞼を閉じてすぐに開く間」すなわち「瞬きする間」を意味し、「ごく僅かな時間」を示す言葉として知られています。

また、「何かがあったその途端」という意味で使用されることもあります。

「刹那」とは?

「せつな」と読む「刹那」は仏教用語のひとつで、「時間の最小単位」を意味します。

サンスクリット語が由来とされ、日本では平安時代の書物に掲載されていたほど歴史のある言葉です。

また、「非常に短い時間」という意味も持ち合わせています。

「瞬間」と「刹那」の違い

「瞬間」「刹那」「ごく僅かな時間」「極めて短い時間」といった意味合いを持つ点は共通しており、どちらもほとんど同じ意味で使用されています。

厳密にいうと、瞬きする時間が0. 10〜0. 15秒程度なのに対し、「刹那」の場合は一刹那が75分の1秒(0. 013秒程度)とされているため両者全く同一とはいえませんが、現在はほぼ同じ意味合いを持つ言葉と捉えられています。

なお、口語では「瞬間」が使用され、文章または芸術などの分野では「刹那」が用いられる傾向があります。

「瞬間」の例文

「瞬間」「〜した瞬間」「〜の瞬間」などのように使用します。

普段の生活でも気軽に使える表現です。

・『その惨事は瞬間の出来事であった』
・『玄関の鍵をかけた瞬間に電話が鳴り始めた』

「刹那」の例文

「刹那」「〜した刹那」のように用いることが多い言葉です。

日常生活やビジネスなどの場面で使われる機会は少ないといえるでしょう。

・『空が光った刹那、雷が鳴り響いた』
・『彼女の顔をみた刹那、懐かしい日々のことを思い出した』

まとめ

「瞬間」「刹那」「非常に短い時間」を示す言葉です。

「瞬間」は口語、「刹那」は文章語として使用される機会が多いため、状況に合わせて使い分けてみましょう。

ぜひ言葉の違いを学ぶ参考にしてください。