「確定」と「既定」はいずれも「定」という漢字が使用された熟語ですが、それぞれ意味が異なるため注意が必要です。
この記事では、「確定」と「既定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「確定」とは?
「確定」は「かくてい」と読む言葉で、「物事が極めて明瞭に定まること」「ハッキリと決定すること」を意味します。
漢字の「確」には「間違いがない」「確か」「かたい」といった意味があり、「定」には「何かを決めて変化させない」「落ち着く」「動かない」などの意味が含まれています。
「既定」とは?
「きてい」と読む「既定」は、「その時点で既に定まっていること」「既に決定していること」という意味を持つ熟語です。
「既」は「物事などがすんでいること」「すでに」などを表し、「定」は「何かを決めて変化させない」「落ち着いて動かない」といった意を示します。
「確定」と「既定」の違い
「確定」も「既定」も「何かを定めること」「決定すること」に関する意味を持つ点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「確定」は「物事がハッキリと定まること」「ハッキリと決めること」を意味し、物事を極めて明瞭に決定する際に使用します。
一方、「既定」は「既に定まっていること」を意味し、その時点で既に決定していて変わることがない物事のことを示します。
「確定」の例文
「確定」は「〜が確定する」や「〜を確定させる」などのように使われます。
やや改まった印象を持つ言葉なので、ビジネスシーンなどで用いられる機会が多いといえます。
・『古いビルの解体が確定する』
・『会議日程を確定させる』
「既定」の例文
「既定」は「既定の方針」や「既定路線」のように使用されます。
こちらもビジネス分野での出番が多い言葉といえるかもしれません。
・『様々な案が出されたが、既定の方針に従うこととなった』
・『代表者の交代は既定路線だ』
まとめ
「確定」は「物事がハッキリと定まること」「ハッキリと決定すること」を示し、「既定」は「既に決定していること」を示します。
二つの熟語の意味や使用方法を理解して、状況に沿って使い分けましょう。
ぜひ言葉の相違点を知る参考にしてください。