「華やか」と「きらびやか」はいずれも物事の様子に対して使われる言葉ですが、細かな意味合いが異なるため使い分けが必要になる場合があります。
この記事では、「華やか」と「きらびやか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「華やか」とは?
「華やか」は「はなやか」と読む言葉で、「まるで花が咲いたように明るく美しい様子」や「派手で目立つ様子」を意味します。
また、「勢いや活気などが盛んである様子」という意味で使用されることもあります。
「華」という漢字には、「草木における花」「優れて美しい」「栄える」といった意味が含まれています。
「きらびやか」とは?
「きらびやか」は「きらめいて美しい様子」「華やかで輝くように美しい様子」という意味がある言葉です。
そのほか、「言動がきっぱりしている様子」という意味も含まれています。
漢字では「煌びやか」または「綺羅びやか」と記します。
「華やか」と「きらびやか」の違い
「華やか」も「きらびやか」も「とても明るくて美しい」という意味合いを持つ点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「華やか」は「花が咲いた時のように明るく美しい」「派手やかで人目をひく」という意味合いがあり、「明るくて美しい様子」を肯定的に表現できる言葉とされています。
一方、「きらびやか」は「華やかで輝くように美しい様子」を意味し、「明るく美しい様子」に加えて「輝き」や「まばゆさ」が感じられる印象があります。
「華やか」の例文
「華やか」は「華やかな」や「華やかに」などのように用います。
日常会話にも比較的取り入れやすい表現です。
・『このような華やかなセレモニーに出席できて光栄です』
・『パーティーでは誰もが華やかに着飾っていた』
「きらびやか」の例文
「きらびやか」は「きらびやかな」や「きらびやかに」のように使用します。
ファッションや装飾品、景色などに使う機会が多いといえます。
・『彼女のきらびやかな装いに誰もが目を奪われた』
・『きらびやかに飾られた舞台でダンスを披露した』
まとめ
「華やか」は「花が咲いたように明るく美しい様子」を示し、「きらびやか」は「華やかで輝くように美しい様子」を示します。
両者とも美しいものや光景に対して使用される言葉です。
両者のニュアンスの違いを理解して、状況に合わせて使い分けてみましょう。