この記事では、「のみ」と「ばかり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「のみ」とは?
のみは「それだけ」という、解釈ができます。
他に当てはまるものがいなくて、1人あるいは1つしか該当しないことを表現しています。
「例えば当社の商品は、インターネットでのみ販売いたします」というと店頭で販売せず、ネットでしか買えない形態をあらわします。
他に取り入れている方法がないこと、ひとつしか選択肢がないことを例えた言い方といえるでしょう。
「ばかり」とは?
ばかりも「これだけ」という、限定のニュアンスがあります。
例えば「お洒落なカフェに行ったら、店内は女性ばかりでした」というと、そのカフェにいたお客さんが、ほぼ女性であったことをいいます。
しっかり数えてはいないけれども大半がそうであること、全体の傾向としてそのような状況であることが「ばかり」です。
また「ばかり」は「200グラムばかり、いただけますか」と総菜の買い物にも使います。
こちらは「約200グラムくらい、ください」という意味に。
ざっくり示す時に使われています。
「のみ」と「ばかり」の違い
「のみ」と「ばかり」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもよく似た平仮名の表現です。
一方でニュアンスの差も。
「のみ」は「大学生以下のみ」や「乳幼児のみ」のように、条件を厳しく決める時に使われています。
例外は認めず、ルールとしてそう決まっていることを述べています。
一方で「ばかり」は「のみ」よりも、ゆるい日本語です。
「だいたい、ざっくり言うと」という意味があり、目分量やおおよその見当をあらわします。
違いを区別しておきましょう。
「のみ」の例文
・『小学生以下のみ、無料でご入場いただけます』
・『当店のお団子は、店頭でのみお求めいただけます』
「ばかり」の例文
・『研修会に行ったら、20代ばかりでした』
・『そうですね。5つばかり、入れてもらえますか』
まとめ
「のみ」と「ばかり」の違いを解説しました。
気になる表現を適切に学んで、言語のスペシャリストを目指していきましょう。