物事が広く知れ渡ることや行き渡ることを表す言葉には「浸透」や「普及」があります。
この記事では、「浸透」と「普及」の違いを分かりやすく説明していきます。
「浸透」とは?
「浸透」とは水や液体が染み渡ることを表す言葉であり、この作用は色々な製品や仕組みに使われています。
「浸透」はこれ以外にも思想や考え、風潮、雰囲気などが段々と広まることを表す時にも使うことが可能です。
「浸透圧」とは2つの液体が半透膜を通過する時に同じ濃度になろうとする力を表す言葉であり、こちらは人間の細胞膜にも使われています。
「普及」とは?
「普及」とは物事や製品などが広く一般に広まることを表す言葉です。
「普及」は物が広く行き渡ることや思想や考え、概念などが共通の認識として広まることを表す時にも使います。
「普及率」とは特定の商品などがどれだけ「普及」しているかを表す言葉です。
「普及」の類義語には「一般化」や「定着」、「普遍化」などがあります。
「普及」の反対語を表す特定の言葉はありませんが、「マイナーな」や「知名度が低い」などの表現が使えます。
「浸透」と「普及」の違い
この2つはどちらも物事や考え方が広く知れ渡ることや行き渡ることを表す時に使う言葉です。
「浸透」はこれ以外にも液体同士が混ざり合う際に同じ濃度になろうとする力を表す時にも使います。
「浸透」の例文
・『その思想は段々と過激派に浸透していき、様々なテロ活動の根拠となりました』
・『浸透圧をうまく使ったスポーツドリンクが自分には合っています』
「普及」の例文
・『カラーテレビの普及によって様々な番組やコンテンツを多くの人が楽しめるようになりました』
・『スマホの普及によって手軽に連絡やコミュニケーションを取ることが可能になりました』
まとめ
「浸透」は物事や考え方が広まることや液体同士が混ざり合う際に同じ濃度になろうとする力を表す言葉です。
「普及」は物事や考え方、製品などが広く行き渡ることを表す言葉です。