「溺れる」と「沈む」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「溺れる」と「沈む」の違いとは?言い換え

この記事では、「溺れる」「沈む」の違いを分かりやすく説明していきます。

「溺れる」とは?

「溺れる」とは水の中に落ちて思うように動けなくなる状態です。

思うように動けなくなる状態なので、大なり小なり思考能力のある生き物にだけ使われます。

この思うように動けなくなるというのは腕や足が全く動かない状態ではなく、腕や足を動かしても移動したり体勢を整えられないという意味です。

うまく泳いで動けない状態だけを指す言葉なので、その生き物が水面付近にいるのか水中にいるのかは問いません。

「沈む」とは?

「沈む」とは物が水の中を上から下へと自然に移動することです。

空中に物を放すと地面へと落下するように、重力に引かれて水底へと引かれ移動することを指します。

重力による移動なので移動能力がなくても動きますし、人や生き物だけでなく無生物に対しても使える言葉です。

いわば水の中を自然落下することですが、自然落下の開始位置が水中かそれとも水上かも問いません。

「溺れる」と「沈む」の違い

「溺れる」「沈む」の違いを、分かりやすく解説します。

水の中で思うように動けなくなる状態が「溺れる」で、水の中を自然落下する現象が「沈む」です。

「溺れる」と動こうとしても思うように動けず体力を奪われ最終的に「沈む」こともありますが、その前の水面付近で暴れている状態の時点ですでに溺れている状態です。

最終的に沈むのは結果の一つでしかありません。

「溺れる」の例文

・『流れが急だと泳ぎの得意な人でも溺れることがある』
・『子供が川に転落して溺れる事故が起きた』

「沈む」の例文

・『穴の空いた船が海に沈む』
・『鉄の塊は水に沈む』

まとめ

「溺れる」は水の中で思うように動けない状態を指す言葉で、「沈む」は水の中を自然落下する現象です。

そのため「溺れる」ことになっても最終的に「沈む」以外の結果になることも多いので、物事の流れとして繋がることはあっても全く別のものですし、しっかり特別して覚えましょう。