この記事では、「病む」と「鬱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「病む」とは?
元々は、身体や心が正常でなくなることを意味していましたが、現代では主に心の問題に使用される言葉です。
「病む」という言葉は。
基本的に一時的な心の変化を表し、病気として診断されるものではないと言えます。
しかし、「病む」は、何かしらの精神疾患の原因にもなり得るので、長く続く場合は注意しなければなりません。
「鬱」とは?
元々は、気が滞っていることを意味していましたが、現代では主にうつ病という病気に使用される言葉です。
うつ病は、気分がずっと落ち込み、何をするのも億劫になり、自分に確信がなくなり、生きる希望が失われるなどの症状が2週間以上続く病気だと言えます。
しかし、「鬱」という言葉は、病気の程度や原因に関係なく、気分が落ち込んでいる状態を表すこともあります。
「病む」と「鬱」の違い
「病む」と「鬱」の違いを、分かりやすく解説します。
「病む」と「鬱」は、共に、気分が落ち込んでいる状態を意味する言葉ですが、使用される場面やニュアンスの違いがあります。
「病む」は、心や身体に何らかの不調があることを表現する際に使用する言葉です。
原因は病気だけでなく、ストレスや悲しみなどもあります。
その一方で、「鬱」は、うつ病という精神疾患の症状の1つを表現する際に使用する言葉です。
気分がずっと沈んでおり、何事にも興味が持てなくなると言えます。
このように、「病む」と「鬱」は、気分の落ち込みの程度や原因、持続性や治療法などに違いがあると考えられます。
気分が落ち込んでいると感じたら、自分の状態を正しく把握して、必要なら医療機関に相談することが大切なことでしょう。
「病む」の例文
・『真面目に生きていると、病む瞬間は必ず訪れるが、その時はひたすら自分を癒すようにしましょう』
・『病む人を見ていると、こちらの気持ちも滅入ってしまう』
「鬱」の例文
・『彼は躁鬱を繰り返しているので、傍から見ていても、非常に不安定に感じる』
・『彼女は鬱病にかかってしまったものの、無事に職場に復帰できた』
まとめ
「病む」と「鬱」という言葉は、共に、気分が落ち込んだり、やる気がなくなったりする状態を意味する言葉ですが、使用されるシーンに違いがあります。
「病む」は、心が正常でなくなることを表現する言葉です。
その一方で、「鬱」は、うつ病という病気を表現する言葉だと言えるでしょう。