「残り」と「残余」はよく似た意味の言葉ですが具体的にどんな違いがあるのでしょうか。
この記事では、「残り」と「残余」の違いを分かりやすく説明していきます。
「残り」とは?
「残り」とは、「全体から一部が差し引かれた後にまだ差し引かれていない部分」を表す言葉です。
使ったり消費したりなど全体から一部が差し引かれて数が少なくなった時にまだある部分を指します。
1000円持っている時に800円使った時の200円が「残り」に当たります。
なくなりそう、減ってしまうなどネガティブなイメージをもたれがちですが「残り」は具体的な量や状態を指しているだけなので必ずしもマイナスの意味とは限りません。
たくさん使ったがまだたっぷりある、という前向きな表現で使う場合もあります。
「残余」とは?
「残余」とは、「全体から一部が差し引かれたが差し引ききれなかった余りの部分」を指す言葉です。
一般的には使おう、減らそうと思っていたのに使いきれずまだ元の状態にあるものを表す言葉です。
本来差し引かれる量に対して多かった場合に用いられる表現です。
「残り」と「残余」の違い
「残り」と「残余」の違いを、分かりやすく解説します。
「残り」と「残余」の違いは「余りかどうか」です。
目的とする量に対して過不足があるために生じた半端のことを「余り」といいます。
「残り」が量の変化に対しなおそのままであるものを指すのに対し「残余」は量の変化が完了した後に余った「残り」を指します。
「残り」はまだ差し引きに使われる可能性もありますが「残余」はすでに差し引きが終わっているため用がなく余っている状態です。
「残り」の例文
・『燃料は残り少ない』
・『残りの仕事はあとわずかだ』
「残余」の例文
・『清算完了後に残余債権は出なかった』
・『残余分を補填に回す』
まとめ
「残り」と「残余」は残っているものをどのようにとらえるかによって区別されます。
似ているようで明確に区別される言葉なので違いを正しく理解しておきましょう。