「far from」と「free from」はいずれも“from”が使われた英語表現ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「far from」と「free from」の違いを分かりやすく説明していきます。
「far from」とは?
「far from」は「〜から遠い」「〜から遠くに」のほかに、「少しも〜ではない」「決して〜ではない」「〜どころか」を意味する英語表現です。
英単語の“far”には「遠くに」「遠方」「大いに」といった意味があり、“from”は「〜から」「〜を起点として」「〜以来」などの意味が含まれています。
「free from」とは?
「free from」は「〜がない」や「〜が存在しない」といった意味合いを持つ英語のフレーズです。
“free”は「自由な」「束縛がない」「暇な」「無料の」などを表し、“from”は「〜から」「〜を起点として」「〜以来」といった意を示します。
「far from」と「free from」の違い
次に、「far from」と「free from」の違いを分かりやすく解説します。
「far from」は「〜から遠い」「〜から遠くに」のように距離が遠いことを表す表現です。
また、「少しも〜ではない」「決して〜ではない」のように「何かがかけ離れている状況や様子」を示す場合もあります。
一方、「free from」は「〜がない」「〜が存在しない」といった意味があります。
英語を直訳すると「〜から自由になる」「解放される」のような意になりますが、「free from」は主にネガティブな物事に対して使用し、「ネガティブな物事から解放されて、厄介事などはもはや存在しない」というようなイメージで使用されています。
「far from」の例文
「far from」は“be far from〜”のように用いられます。
「far from」の直後には名詞や動名詞などが入ります。
・“Is his house far from school?”(彼の家は学校から遠いですか)
・“Those clothes are far from cheap”(それらの服は決して安くない)
「free from」の例文
「free from」は“be free from〜”のように使われます。
「free from」の後にネガティブな物事を加えて使用します。
・“We are free from any trouble for now”(私たちには今のところトラブルはない)
・“I am now free from cancer”(私は、今はガンがありません)
まとめ
「far from」は「〜から遠い」「〜から遠くに」「少しも〜ではない」「決して〜ではない」などを示し、「free from」は「〜がない」「〜が存在しない」を示します。
二つのフレーズの意味や使用例を理解して、英語のリスニングや英会話などに役立ててください。