この記事では、「あらかた」と「おおむね」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あらかた」とは?
大まかに見て、ほとんど全部の状態を意味する言葉です。
「あらかた」という言葉は、100%とはいかないものの、大まかに見れば、ほとんど全部と言えるほどの状態を指すと考えられます。
「おおむね」とは?
全体の主な点をつかんでいる状態を意味する言葉です。
「おおむね」という言葉は、具体的な割合を示すものではなく、大まかな趣旨やあらましを指すと考えられます。
「あらかた」と「おおむね」の違い
「あらかた」と「おおむね」の違いを、分かりやすく解説します。
「あらかた」と「おおむね」は、どちらも程度を意味する言葉ですが、その程度が示す内容に微妙な違いがあると言えます。
「あらかた」は、全体のほとんど全部を含む状態を表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「おおむね」は、全体の主な点をつかんでいる状態を表現する際に使用する言葉です。
具体的な割合は決まっていませんが、だいたいといった形で、使用する人の感覚、聞く人の感覚によって「おおむね」の割合は異なると言えます。
このように、「あらかた」と「おおむね」の違いとして、「あらかた」は、ほぼ全部というニュアンスであるのに対し、「おおむね」は、だいたいという肌感覚というニュアンスだと言えるでしょう。
「あらかた」の例文
・『必要な仕事はあらかた片付いたので、良ければ飲みに行きませんか?』
・『彼は、面倒事はすぐに終わらせる人なので、課題は長期休暇が始まってすぐに、あらかた終わらせたらしい』
「おおむね」の例文
・『おおむね予定通りにプロジェクトは進行しているので、ご安心ください』
・『術後の経過はおおむね良好なので、このまま安静にしてください』
まとめ
「あらかた」と「おおむね」は、重なる部分や似たような意味をもつ言葉ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。
それぞれの言葉は、使用される場面や目的が異なるので、正しく理解し、使い分けられるように注意しましょう。