この記事では、「こじんまり」と「こぢんまり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「こじんまり」とは?
「こじんまり」とは、控えめな表現を例えた言葉です。
例えば「こじんまりとした美術館」というと、小規模の美術館をあらわします。
家庭の家を思い浮かべる、優しくて温かみのある空間をいいます。
また謙遜の意味でも使われていて「こじんまりとした、結婚式を挙げました」や「こじんまりとした家を建てました」というと、それぞれ結婚や新しいマイホームをへりくだって伝える言い方になっています。
「こぢんまり」とは?
「こぢんまり」は「小ぢんまり」と書きます。
程々のサイズ感にまとまっていること、大きくはないものの暮らしやすい、過ごしやすい、その人のライフスタイルに寄り添っていることをいいます。
諸説ありますが京都の方言から生まれたという話もあり「少しばかりであること」の例えから生まれたといわれています。
「こぢんまりとした駅舎」や「こぢんまりとした規模のサークル」など、ちっぽけなことの表現として使われています。
「こじんまり」と「こぢんまり」の違い
「こじんまり」と「こぢんまり」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「小さいこと、ちょこんとしたサイズ感のこと」を例えた言い方です。
会話文では「こじんまり」と「こぢんまり」もほぼ同じ発音なので、区別なく使われています。
そのため同じ意味をもつ単語といえるでしょう。
一方で文法の観点で合っているのは「こぢんまり」です。
接頭語の「こ」に副詞の「ちんまり」が重なり合っているので、こちらの表現が正しいとされています。
覚えておきましょう。
「こじんまり」の例文
・『パリのアパートは広くもなく、こじんまりとしています』
・『私事ですがこぢんまりとした、披露宴を挙げました』
「こぢんまり」の例文
・『こぢんまりですが、先日ホームパーティーを開きました』
・『この町の、こぢんまりとした雰囲気が気に入っています』
まとめ
「こじんまり」と「こぢんまり」の違いを解説しました。
気になる表現の差を学んで、言葉の力を引き上げていきましょう。