この記事では、「ちぎれる」と「破れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ちぎれる」とは?
かなり早くねじれた布が細長くなり、切り離されることを「ちぎれる」といいます。
例えば、手ぬぐいを左右から回して細くなったとき、糸が切れきれになってしまうのです。
使い方としては、回転が強すぎて何度も洗っていると服が「ちぎれる」と使います。
こういった意味から「水が冷たすぎて指がちぎれそう」と、実際には切れなくても、それだけ酷く温度が低いと伝えられるのです。
「破れる」とは?
布が出っ張りに引っかかったのが分からず、動いたとき大きく切り裂かれることを「破れる」【やぶれる】といいます。
布だけではなく、膿がたまり、皮膚が切れて中身が垂れ落ちたり、革が古くなると破けやすくなるその状態を表すのです。
また、勝ち負けの世界では敵に負けた状況を「破れる」といった言い方します。
「ちぎれる」と「破れる」の違い
ここでは「ちぎれる」と「破れる」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも動詞として使われていますが、布や服がねじれるとそこから繊維が伸びて切れることを「ちぎれる」といいます。
ここから繋がっていた気持ちが「いとも簡単にちぎれる」といった使い方するのです。
もう一方の「破れる」は引っ張られた服が伸びて大きく切れる状態を指します。
ここから大きく膨らんだ袋が破裂して「破れる」状態を表すのです。
この2つの大きな違いは、「ちぎれる」は繊維が切れて、そこから細かく切れてずたずたになりますが、「破ける」は大きく服や鞄が切れてしまいます。
「ちぎれる」の例文
・『薄い布は洗濯機で洗うとちぎれるので、注意が必要だ』
・『下着が細かくちぎれるのを防ぐため、洗濯ネットに入れる』
「破れる」の例文
・『牛蒡を入れすぎると袋が破れるので、本数を考える必要がある』
・『軍事費が少ない小さな国は大国に破れると分かっていた』
まとめ
ずたずたになるか、大きく破裂するように破れていくかの違いがあります。
どういったところが違うか動画や実際に体験してみれば、その違いが理解できるようになるでしょう。